Uber Eats等の配達をしていると、避けて通れないのがガソリン代の負担です。
最近は燃料価格の変動もあり、「どのくらいの割合をガソリンに使っているのか?」を正確に把握するのは大事なポイントです。
今回は、私(さっぽろライダー)が2022〜2025年の4年間で実際に記録した
「売上」と「ガソリン代」のデータを公開しながら、
ガソリン代の比率を具体的に計算してみました。
※2022年は10月~12月、2025年は10月31日までのデータです。
年ごとの売上とガソリン代
| 年 | 売上(円) | ガソリン代(円) | ガソリン代の割合 |
|---|---|---|---|
| 2022年 | 1,201,600 | 131,003 | 10.9% |
| 2023年 | 6,830,883 | 740,736 | 10.8% |
| 2024年 | 6,830,394 | 702,959 | 10.3% |
| 2025年 | 4,340,893 | 477,405 | 11.0% |
(※比率=ガソリン代 ÷ 売上 × 100)
年ごとの傾向と変化

4年間を通してみると、ガソリン代の比率はおおむね10〜11%前後で推移しています。
つまり、売上が増えても減っても、ガソリン代が占める割合はほぼ一定。
売上が増えるときは、それだけ多くの配達をこなして走行距離も伸びるため、ガソリンの使用量も比例して増える傾向があります。
特に2023〜2024年は売上がほぼ同じにも関わらず、ガソリン代が少し減っています。
とくに札幌は冬季の燃費低下も重なり、ガソリン価格の高い時期が続きました。

この理由として考えられるのは以下のような点です。
- 配達アプリの最適化(距離効率の良い配達を選びやすくなった)
- 軽自動車の燃費向上(冷夏によりエアコン使用時間減少)
- Apollostation Cardの導入によりガソリン価格を抑えた
一方で2025年は、車の経年劣化による燃費悪化とエアコン使用時間が増えたことにより、割合がやや上昇(11%)しています。
アプリ各社の報酬改定により、単価の低い配達が増えた影響もあるかもしれません。
なかでも手軽に始められるのがガソリンカードの活用です。特に走行距離が多い配達員さんは、早めに導入すると差が出やすいと感じています。
私は出光のApollostation Cardを使用していますが、ENEOSなど各社やっています。
社で特典が異なるので、ライフスタイルや給油頻度に合うカードを選ぶのがおすすめです。
Apollostation Cardの場合、アプリで過去12か月の節約額も確認できます。
私の場合は、直近12か月で18,371円の節約になっていました。

10%という比率の意味
ガソリン代が売上の約10%というのは、配達員にとって1つの目安です。
例えば、月の売上が30万円なら、約3万円がガソリンに消える計算。
このほかに自動車保険やオイル交換、タイヤなどの維持費も加わるため、
実際の手取りはさらに減ります。
ガソリン価格が高騰すると、比率が12〜13%に上がることもあります。
日々のルート選びやガソリンの安いスタンド選びが大事になってきます。
配達員としてできる対策
- 配達アプリで距離効率の良い時間帯・エリアを把握する
- 必要以上のエアコン使用を控える(北海道の冬は無理せず暖房優先で)
- ガソリン代が安い会員カード(例:Apollostation Cardなど)を活用する
- 定期的なメンテナンスで燃費を維持
- 急発進・急ブレーキを避けてエコドライブを意識する
小さな工夫でも、年間では大きな節約につながると実感しています。
まとめ
| 期間 | ガソリン代比率 | 備考 |
|---|---|---|
| 2022〜2025年平均 | 約10.8% | 安定して10%前後で推移 |
| 最大値 | 11.0%(2025年) | 単価減+燃費効率低下の影響 |
| 最小値 | 10.3%(2024年) | エリア効率改善の効果 |
Uber Eatsの報酬を考えるとき、「ガソリン代=売上の1割」という感覚はかなり現実的です。
これをベースに「どのくらい稼働すれば、どれだけ手元に残るか」を計算してみると、
今後の働き方の参考になります。
